カルドセプト サーガ
更新: 2016年7月13日
カルドセプト サーガ (Culdcept SAGA) はXbox 360用ソフト。シリーズ第5作。2006年11月22日発売。カード総数は488枚。開発元はロケットスタジオ、販売元はバンダイナムコゲームス。週刊ファミ通調べによると、初週販売本数は19,984本、2006年末時点での累計販売本数は23,947本。2007年4月5日には不具合を改善したタイトルアップデート版が、2008年2月5日には北米版が発売された。
解説 †
完全新作として制作された続編作品。ムービー、背景CG、カードイラストなどのグラフィック演出面の進化が著しく、シナリオに冲方丁氏を起用するなどストーリーモードも充実。
ゲーム内容としては、ゲームデザイナーの神宮孝之氏曰く「派手な展開を目指した」とのことで、高い能力を持つクリーチャーや影響力の大きいスペルが多数登場し、前作までとかなり異なるプレイ感覚のゲームに仕上がっている。新カードが多数収録されたのはもちろんのこと、複数の属性を持つ複属性クリーチャーが登場し、呪身・即時・進化・復唱・加護の能力が追加された。新たな地形としてモーフィング土地・光の祠・闇の祠・マップ変化スイッチ・泉・強制転送円が導入され、バリエーション豊かなマップが作られた。
またカルドセプト セカンド以来、久しぶりにオンラインで対戦できるカルドセプトということで、その面でもユーザーの期待が高かった作品である。セプターパーツや追加マップなどのダウンロードサービスは残念ながら2008年3月26日に終了したが、Xbox Liveを用いた対戦は未だ可能であり、後発作品が発売された後も根強いファンが時折対戦を行っている様子がうかがえる。
不具合騒動 †
発売後、ゲーム進行を著しく妨げるバグや、意図しない使い方がされるカードなど、不具合が多数発見された。AIが手札破壊スペルを使用する際にいずれのカードも選ばず操作不能状態に陥るバグや、特定の状況でフリーズしてしまうバグなど、ゲームそのものがプレイ不可能な状況が多発し、またプレイ自体もダイスが奇数・偶数を繰り返したり、アイテム・スペルをクリーチャーのように召喚できてしまうなど、非常に深刻な事態となった。
発売当初、販売元であるバンダイナムコゲームスは不具合の存在を確認していないとコメントし、2006年12月14日に不具合を認めるまでに約3週間かかったことで、ユーザーからは不満の声が多数上がった。ユーザー有志によるバグ問題のまとめサイトも作成されたほか、当時多くのウェブサイトがこの問題を報じ、カルドセプトシリーズの「職人集団が丁寧に作り上げる作品」というイメージが大きく傷つけられることとなった。
参照 : カルドセプトサーガ不具合情報 (外部リンク)
その後、ネットワークを通じて修正プログラムを配布したほか、希望するユーザーに修正版との交換を行うことで対応した。2007年4月5日には不具合を修正したタイトルアップデート版が発売された。
公式大会 †
2006年末に開催が予定されていた予約者限定オンライン大会は2007年4月24日になって中止が発表された。
参考 : 2007/4/24 大会開催中止のお知らせ (外部リンク)
セガサターン版でも (公式全国大会ではないものの) 大会が開催され、その後の作品では全て公式全国大会が開催されてきたため、この中止によりカルドセプト サーガは全シリーズの中で公式大会が開催されていない唯一の作品となり、ユーザーに大きな衝撃を与えた。
商品情報 †
カルドセプト サーガ | カルドセプト サーガ (タイトルアップデート版) | ||||
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機種 | Xbox 360 | 機種 | Xbox 360 | ||
開発元 | ロケットスタジオ | 開発元 | ロケットスタジオ | ||
販売元 | バンダイナムコゲームス | 販売元 | バンダイナムコゲームス | ||
発売日 | 2006年11月22日 | 発売日 | 2007年4月5日 | ||
定価 | 本体 6,980円 + 税 | 定価 | 本体 6,980円 + 税 | ||
Culdcept SAGA (北米版) | |||||
機種 | Xbox 360 | ||||
開発元 | ロケットスタジオ | ||||
販売元 | バンダイナムコゲームス | ||||
発売日 | 2008年2月5日 | ||||
定価 | オープンプライス |
コメント †
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